お気に入りの雨

雨が降ると天井から雨の音が聞こえる。私の部屋は建物の最上階にあるのでよく音が聞こえるのだ。

こんな日の夜に雨の音を聞きながら読書をするのが好きだ。

そしてこんな話を楽しそうにできる自分が好きだ。

雨が降るとまつ毛を上げても下がってくるし髪は広がるのでテンションは下がるけれど、一日中雨とわかっていて予定がなければずっと部屋に引きこもって雨の音を聞いていたいくらいには雨の音が好きだ。

お気に入りの場所のレパートリーをもっと増やしたい。たとえば夕焼けのきれいな土手とか。

土手ってなんだろうね。爽やか青春ドラマでしか見たことがないけれど、そういうテンションのもの。できれば地球を感じるもの。

地球と言ったら、「この人地球と生きてるな」と感じると私はその人のことを、生物として格上だな。と認識することが多い。

たとえばサーフィンをしていていつも海にいる人や、山登りが大好きな人、キャンプが好きでどこでも野宿ができる人などなど…こういう人を見ると絶対にサバイバル能力では勝てないし、有事の際にはこの人に従うしかないと無意識に感じる。

そしてそういう人は往々にして「なんか太陽に愛されてるっぽい…!」という印象がある。あれってとても不思議よね。

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