23:30の空腹

私はとにかく我慢ができない。何かにつけては我慢が必要な現代日本。

怒りを覚えても言葉にすることや行動に移すことは憚られる。ガラクタを可愛いという理由だけで衝動的に買いすぐに捨てることもエコやSDGsの名のもと後ろ指をさされる。

私が一番苦手な我慢は”食”に関する我慢だ。

この部分において大人になることがとにかくできない。ケーキを切って大きい方を相手に譲ることなどできたためしがない。四半世紀生きてきて、おそらく我が子に対してもこの部分だけは譲れないだろう。

23:30に腹が減ったと感じた。叔母にラインした。

私「おなかがすきました。何か食べるべきでしょうか。大変心苦しく悩んでおります。」

叔母「食べたいときに食べなさい」

私は母親の部屋へ行き、腹が減ったと喚いた。止めてほしかったのだ。この何か食べたい!という感情を思いとどまらせる愛ある一言を求めていた。母は言った「ラーメン食べ行く?お母さんもおなかすいてたの」

私は「え!行きたいー!」と喜んでしまった。と同時にこの人には一生適わないことも悟った。

ついに23:45ラーメンを食いに出かけたのである。

夜中にラーメンのようなものを食べるなど美容業界では言語道断、しかし私はたとえ明日肌が荒れようと今後のこの生活の積み重ねで肥え太ろうとも目の前の食欲に対しそれを我慢することなど到底できなかった。

いつもであれば同僚とラーメンを平らげたあと寿司を食べに行くくらいなのだからそれに比べるといくらかマシな気さえする。とにかく私が大人になる瞬間というのは、食に関する我慢を覚え、自在に食べることを我慢できるようになる頃を指すのではないかと考える。

秋だし女子だしOLなので仕方のないことである。

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