ブログを全世界に公開しておいて何を言っているのかと思うかもしれないが、こうして自分の書いた文章を世に出すことは本当に恥ずかしい。
誰かに評価されるために書いているわけではないが、何か文句を言われたらと思うとどうにもそこらへんの穴にでも入りたい。
少し前に小説を書いてみたりしたことがあった。1作品数千円で私の書いた話を読みたいというもの好きな知り合いがいた。
この人は絶対に私の文章を否定しないと知っているはずだったが誰かに待たれているプレッシャーや、書き上げたところでその人へ渡す勇気、私にとってそうそうたやすいことではなかった。
作家という人たちはこれを乗り越えているのだろうか。新人の頃や無名の頃なんかは、出版社へ自分の作品を持っていこうにもどんな批判を浴びせられるかわかったものではない。
自分が作家を目指す世界戦があったとして、そんな想像をしてみるだけで冷や汗が止まらない。
私はそこらの社会人と比べるとそこそこ本は読んでいるほうだと自負しているが、だいたいの作家が自身のデビュー作に勝てない。これまでの人生がすべて集約されたものがデビュー作で、少ない時間でなんとか書き上げるのが2作品目以降のものだとしたらまず無理もないだろうと思う…が、どうか1発屋だなんて揶揄しないであげてほしい。
なんの1発も当てていない自分たちにとやかく言えるものでもあるまい。
私はすべての物書きを尊敬しているし、これからもそのうえで小説を読み、書き、批判や感想を述べていきたいと思う。